こんにちは。モリケンタロウです。
他者の視線に恐怖を感じてしまうという症状は、視線恐怖症と呼ばれる社交不安障害の一つです。
外に出ても、人の目ばかりが気になってしまい、人の目もまともに見れない。
私も物心ついた時から、この症状に悩まされ続けてきました。
自分の本来見たいものを見れず、見たくもないところに視線を向けなければならない。
こんな生活を何十年間も送ってきました。
また、この視線恐怖症だけではなく、発汗恐怖症も併発していたため、本当に苦しい日々を送っていました。

いすれも異様に他者を気にしてしまうが故に、これらの症状が起きてしまいます。
しかしこの視線恐怖を克服し、解放される時はやってきます。
もちろん完全に克服できた訳ではありません。
今でも「ああ今、ちょっと嫌だな」と思うことはあります。
しかし他者の視線が日常生活に支障をきたすということは無くなりました。
私が当時どのような状態にあったか、またどのように克服していったか、記事にしたいとおもいます。
【電車で寝たふりなんてしなくていい】視線恐怖症は克服できます
視線恐怖症は主に他者視線恐怖症と自己視線恐怖症に分類されます。
私はこの他者視線恐怖症と自己視線恐怖症を複合的に患っていました。
他者視線恐怖
他者からの視線が気になってしまう状態です。
人は外出するとどこにでもいるので、視線ばかり気になり、落ち着く暇がありません。
なので、自宅に引きこもって外出しないことがおおくなります。
事実、一人の時間以外は、常に監視されているような窮屈な状態が続きます。
自己視線恐怖
自分の視線が他者に不快感を与えているのではないか?と感じ、そちらに視線を向ける事ができなくなります。
そのため視線や挙動がどんどん不自然になっていきます。
視線恐怖症あるある
視線恐怖症の人は電車で寝たふりをします
視線恐怖症の人は電車で寝たふりをします。
椅子に座っている時の対面の人たちの視線に恐怖を感じ、ひたすら寝たふりをしてやり過ごします。
もしくは見たくも無い広告やスマホ、本に目を向けていました。
ただ視線をそちらに向けているだけで、内容はあまり入っていませんでした。
また、たまに立っている時に自分と対面になるようなポジションにくる人に対しては、「なんでこっち向くんだよ」と思うと同時に、蛇に睨まれた蛙のような状態になっていました。
視線恐怖症の人は狭い路地には入りません
それでもしかたなく狭い路地に入り、ちょうど向かいから人が入ってきた時には、自分の運の悪さを呪います。
狭い通路の場合、どうしてもすれ違う時に近い距離になり、至近距離で視線を感じてしまいます。
後戻りもできず、もはや避けられい状態です。
この場合は、下を向いて足速に通りすぎる他ありません。
視線恐怖症の人は、ほとんど話を聞いていません
視線恐怖症の人は、ほとんど話を聞いていません。
仲が良い人でも、まともに人の目を見て話をすることなど到底できませんでした。
考えているふりをして、目線を下や左右に置いて誤魔化していました。
こんな状態なので、ぶっちゃけ友達が話している内容の半分も頭に入っていませんでした。
友達なら良いですが、仕事となるとまた大変です。
人に説明を受けても目線が気になり頭に入っていないため、もう一度聞く羽目になったり、理解した部分のみで仕事をするしかなく、どんどん悪い立場になっていきます。
そう言えば会話ではないですが、当時は赤ちゃんに見られているだけでも視線恐怖を感じていました。
視線恐怖症の人は猫背になります
視線恐怖症の人は猫背になります。
会社のデスクで人と向き合う時の視線、これもなかなかキツいです。
デスクが向き合うように設置されている場合、前の人の視線が、パーテーションやモニターの上から見えている。
このような時は、モニターの上部に特に必要もないメモのようなものを貼り付けて向かいの人の視線を見えなくする、さらに椅子の座高を低くして目線がモニターの上から出ないようにするなど、さりげない対策をしていました。
なので必然的に前傾姿勢となり、姿勢がどんどん悪くなっていきます。
それで、どうやって克服したか
この視線恐怖症に長年苦しめてきた私ですが、具体的にこの行動をしたから治ったというものはありません。
しかし、色々と苦悩してきた中で、これが効いたのではないかと思えるものがあります。
誰もあなたのことを見ていないし、気にしていない
まず、この視線恐怖に限らず、社交不安障害は他者を意識しすぎるために起きてしまう病気です。
なので、逆に他者を気にしなくなれば、症状は軽減します。
まず「他者は誰もあなたのことを見ていないし、気にもしていない」という事実を認識してください。
これは事実です。
今度、勇気を持って、一度周りを見回してみてください。
ほとんどの人がスマホを見ています。皆自分が楽しむことに夢中です。
あなたが今朝すれ違った人を全く覚えていないように、他者もあなたのことを全く覚えていません。
所詮はその程度のことなのです。
じつは視線恐怖に限らず、社交不安障害は、妄想によってできた不安によって自分を縛っているだけに過ぎません。
小さくても自信をつける
視線恐怖を患っていた時は、もちろん自己評価は最悪でした。
自己評価が著しく低いと、他者と比較してしまい、他者に対して恐怖を抱きやすいです。
視線恐怖で日常生活を大幅に制限されていては、自信のつけようがありませんでした。
それでもどんな小さなことでもできる範囲で、何かをやってみることをお勧めします。
やってみることはなんでも良いですが、例えば
・起きたら朝日を浴びる。
・健康的な食事をする
・人のいない時間帯にウォーキングをする
どれも「幸せホルモン」とよばれるセロトニンが分泌され、メンタルの不調を防止します。
自信がついてくると、徐々にできることが増えていき、他人に対してもだんだんと物怖じしないようになっていきます。
日記をつける
また日記をつけてみることもお勧めします。
初めは思うように書けないかもしれません。
しかし、段々と自分の心の中のモヤモヤしている部分を言語化することができるようになってきます。
言語化できれば、解決に向けた発見や行動を取れる確率が上がり、意識も変わってきます。
まとめ
これは治らない病気ではありません。
今は視線恐怖で本当に辛い毎日を送っているとしても、克服できる日はやってきます。
それまでは小さな自己肯定感を徐々に積み上げていき、規則正しく健康な生活を心がけてみてください。
なぜあんなに悩んでいたのかと思う日が、必ずやってきます。
コメント