
こんばんは。モリケンタロウです。
年末の紅白歌合戦を見ていた方は、記憶にあるかと思いますが、AIにより再現された美空ひばりが、新曲「あれから」という曲を歌い上げていました。
生前の音声データをかき集め、分析し、音声を合成し、3Dにより再現された新曲を歌う美空ひばり。
この映像を見て、感動された方、気持ち悪さを感じた方、色々いらっしゃると思いますが、僕は「気持ち悪さを感じた」側です。
感動したという意見に対して、理解ができません。本人に対する冒涜としかうつりませんでした。
ても感動した人も多数いたのは事実なので、今後こう言った試みは増えてくるだろうなと思った矢先、今度はAI手塚治虫による新作「ぱいどん」がモーニングに掲載されます。
手塚治虫の漫画を学習したAIが手塚治虫の世界観を元にストーリーやキャラクターを作り出し、クリエイター陣が肉付けをして漫画を完成させました。
記事には手塚治虫の「新作」とありますが、それは流石に違うと思います。本人ではなく本人に似せただけです。
冒涜度では本人の姿を再現している分、美空ひばりの方が高いかもしれませんが、もしこの作品を手塚治虫本人が見たら、「こんなもの僕は作らない、頼むからやめてくれ。」と言うかもしれませんし、またそれを確認する術もありません。
今後こう言った事が手軽にできるようになると、個人一人一人の倫理観が大切になってくるでしょう。
しかし自分の大切な人やペットを、AIによって再現できるとしたらどうでしょうか。
きっと動いている姿、語りかけてくれる声を聞きたくて、AI技術を使ってしまうと思います。
今後は生前に本人に「あなたの死後、AIによってあなたの活動を続けさせていただいてもよろしいでしょうか?」と同意を得るような形になるかもしれませんね。
ちなみに「ぱいどん」についてはしっかり見させて頂き、倫理観を再確認したいと思います。
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