こんばんは。モリケンタロウです。
先日、私の身内の1人が悪性の脳腫瘍ということがわかりました。
状況にもよりますが、余命を意識せざるを得ないような状態です。
普段生きていく上で、自分の命を意識するということは、滅多にありません。
私は日々の生活に追われ、ただただ毎日を過ごして生きています。
ただ、今回の件は「命とはなんだろう?」と考えるきっかけとなりました。
実際に病気になっていなくても、自分の命について考えておくことはとても大切だと思います。
あなたの寿命があと1年だとしたら、あなたは何をしますか?
あの世には何も持っていけない
命について考えてみて改めて思う事として、当然ながらあの世には何も持っていけないという事実です。
今手にしているスマホ、タブレット、PCも持っていけませんし、一生懸命手に入れたお金も名声も物も、何もかも、一つ残らず手放すことになります。
生活を豊かにする上で、一生懸命これらを手に入れるために頑張るのも、もちろん必要ですが、欲求のままに求め続けて、気がついたら本当に大切なことを忘れて、いつの間にか死が目の前に迫っていたということは避けなければなりません。
本当に大切なことというのは、日々忙しくしていると、ついつい忘れてしまう、またはわからなくなってしまいます。
なのでこうして、たまには立ち止まって考える時間が必要です。
あの世には何も持っていけないということを考えると、何事も必要十分で良いのかもしれません。
自分は必ず死を迎えるという事実
これも当然ですが、今を生きている私やあなたは、100%寿命を迎えます。
私やあなたという存在は残念ながら永遠ではありません。
1人の例外もなく、必ず終わりが来るのです。
逆に有限だからこそ、みんな一生懸命生きているのでしょう。
この自分に寿命があるという事実は、意外と忘れがちです。
というか日々忙しく過ごしていると、そんな事は頭の片隅に追いやられます。
ですが、自分の命は有限だという事実を定期的に思い出して、自分の行動を振り返る、またあらためるべきでしょう。
死を意識して生きる
考えてみて分かりましたが、生きていく上で死を意識すると、生活が少し変化します。
以下は死を意識すると得られる視点です。
自分が本当は何がしたいのか見つめ直すきっかけとなる
日々生活していたら滅多に考えることはない、自分の人生をどうしたいか?
という問いを真剣に考えるようになります。
今自分がやっている事は本当に自分がやりたい事なのか?
日々の生活に追われて思考停止していないか?
子供の時の無邪気さはどこに行ってしまったのか?
深く内省してみましょう。あらたな自分が発見できるかもしれません。
目の前のことを楽しむという事に意識が向く
家族との会話、子供との時間、食事の味、鳥のさえずり、街の風景など、実は素晴らしいことが目の前にあるということに、私たちはなかなか気が付きません。
死を意識する事で、目の前の小さな喜びに気が付く可能性が格段に向上します。
悔いのないように精一杯やろう、楽しもうという意識が生まれます。
過去を引きずるでもなく、未来を不安に思うのではなく、とにかく今を楽しむ。
こういった思考はとても大切だと思います。
人に優しくなれる
自分も目の前の人も必ず死ぬという事実を意識すると、今よりも少し優しくなることができます。
仮に嫌なことをされても、以前ほどイライラするようなこともなくなるでしょう。
家族との会話も、もっと楽しもうという気にさせられます。
時間の使い方が変わる
寿命を意識すると、必然的に時間の使い方が変わってきます。
「寿命=時間」という事実を再認識するからです。
時間を無駄に使うほど、寿命も無駄に捨てているということになってしまいます。
「やばい、貴重な寿命を使ってしまった」という意識になり、ダラダラ過ごすことが少なくなるでしょう。
とはいえ人生には無駄な時間も必要です。バランスよく寿命を使えたら良いと思います。
死を意識するためのおすすめの方法
自分の命があと1年しかないと本気で考えてみてください。
とはいえ本気で考えるということはなかなか難しいことです。
とりあえず自分のおすすめの方法は以下の通りです。
ひとまず目を閉じて、今当たり前のように行っている呼吸に意識してみてください。
胸が膨らんだり縮んだりする感覚に意識を向けます。
この胸が膨らんだり縮んだりする動きが1年後に停止します。
すなわち寿命を迎えます。
そして世界(家族、友人、今考えている事や意識、肉体、持ち物など)がすべて無くなります。
また、実際私もやっていますが、日記をつけている方は日付の隣に、365から始めて、364、363、362とカウントダウンをつけてみてください。
仮に秋から始めるとして、今この瞬間、秋を楽しまないと、もう次の秋を楽しむことはほとんどできなくなるという思いに駆られます。
試してみると分かりますが、これは頭の中の悩みや考え事などの妄想から、より感覚の方を楽しもうという傾向にシフトされます。
最後に
目の前に見える景色、匂い、食事の味、周囲の音、手触りなど、そのものを楽しむ。
これらは死を意識することにより一層鮮明になります。
本当に私やあなたはいつ死を迎えるか、わかりません。
明日かもしれないし、1年後かもしれないし、10年後かもしれないし、50年後かもしれない。
どちらにしろ、今しか楽しめない時間を、五感を使って大いに楽しんでみてください。
きっとより豊かな生活がおくれるはずです。
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