こんにちは。モリケンタロウです。
今日は心の引き算について考えてみたいと思います。
心の引き算とはなんぞや?と思われると思いますが、これはロルフ・ドべリの著書「Think Crearly」に書かれていたメソッドで、「もし〇〇だったら・・・」という事をリアルに想像して、自分が今、いかに幸せか気が付くという戦略です。
今不幸だと思っている人が幸福を実感する方法について【心の引き算】
心の引き算のテスト
心の引き算については、一度テストを実施していただくと、分かりやすいと思います。
以下の質問について考えてみてください。
Q.今あなたは、あなたの人生全般について、どれくらい幸せを感じていますか?
0(ひどく不幸)〜10(ウットリする程幸せ)までで評価し、メモ帳か何かに控えておいてください。
そして以下のことを目を閉じて、本気で想像してみましょう。
その部分を触るとどんな感じがするか、食事、仕事、あなたの生活にどれくらい支障が出るか。
自転車に乗る時、誰かを抱きしめる時、パソコンを使う時、どうするだろうか。
②それに加えて、あなたは右手も無くしてしまう。
あなたにはもう手はない。何かを触ったり、掴んだり、撫でたりもできない。
この時、あなたはどう感じるでしょうか?
③今度は視力を失う。
両手が使えない上に、風景を見ること、子供や友達の顔も見る事も、もうできない。
あなたはどんな気持ちがするでしょうか?
少なくとも2分間、これら3つの状況を一通り頭に思い描き、実感してください。
それでは再び質問です。
Q.今あなたは、あなたの人生全般について、どれくらい幸せを感じていますか?
0(ひどく不幸)〜10(ウットリする程幸せ)までで評価してみてください。
どうでしょうか?
おそらくほとんどの人が、幸福度の数値が上昇したと思います。
なぜ不幸なのか?
人は不思議なもので、どのような状況もすぐに「慣れ」てしまうようです。
この「慣れ」は良い面にも悪い面にも作用します。
例えばパートナーが自分の元を去ったり、事故で車椅子が手放せない生活になったりしても、この「慣れ」が作用し、悲しみは思ったほど長くは続かないようです。
逆に良い面、例えば宝くじが当たったとしても、子供が生まれたとしても、新しい家を買っても、その時の幸福感は思うほど長くは続かないと言います。
この「慣れ」のせいで、今手に入れている幸せの存在を忘れてしまう。
十分幸せな環境にいるにも関わらず、欠乏感に支配され、自分を不幸にしています。
人生の素晴らしい面を強調して、意識的に際立たせなければ、幸福感は消え去り、「足りない」という思いに支配されます。
ただ、ひたすらポジティブに考えるというのもまた「慣れ」てしまいます。
例えば毎晩、人生のポジティブな面を思い浮かべて日々に感謝している人は、そうでない人に比べて、その効果が徐々に薄くなるようです。

うーむ、厄介ですね・・・
ではどうしたら私たちは今の生活が幸せであることを実感する事ができるのでしょうか?
心の引き算の効果
ここで有効なのがこの「心の引き算」だと言います。
心の引き算は上記のように毎回両手と視力を失う必要はありません。
あなたが戦争中の塹壕に立っていたら、死の床についていたらどう感じるかなど、抽象的にではなく、その状況に入り込んで考えてみる。
あなたは毎回自分の今の状況の幸せを実感できるはずです。
この心の引き算は脳に非常に大きな興奮を与えてくれる為、決して慣れることはないと言います。
その為、人生で起きた素晴らしい出来事をただ考えるより、心の引き算の方が幸福度を上げる効果は高いようです。
まとめ
このように心の引き算は、今ある幸せを再認識し、当たり前のことに感謝できる機会を与えてくれる素晴らしいメソッドになりますので、これからも実践していきたいと思います。
同じように自分は不幸で、何か日々満たされないという思いを持っている方はぜひ、一定期間試してみてください。
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