意見がかみ合わない?「具体と抽象」という視点が効果的です。

こんにちは。モリケンタロウです。

 

今日は細谷功さんの書籍、「具体と抽象」を読みました。

この本は仕事に限らず、日々の生活に役立つ抽象度という共通の物差しが手に入るので非常にお勧めです。

 

 

 

今日はこの本に書かれている「なぜ意見がかみ合わないのか」という部分をご紹介します。

 

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意見がかみ合わない?「具体と抽象」という視点が効果的です。

 

たとえば職場で意見がかみ合わないという事は往々にして起こります。

以下は書籍に出てくる例です。

「顧客の言うことを聞いていては良いものはできない」
「顧客の声が新製品開発のすべての出発点である」「リーダーたるもの、言うことがぶれてはいけない」
「リーダーは臨機応変に対応すべし」

「長年の伝統は守るべき」
「変化しないものは生き残れない」

どちらの意見も正しいように見えるけど、実際には正反対のため、議論がなかなか前に進みません。

 

 

わたし
わたし

このような経験をされている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

なぜ意見がかみ合わないのでしょうか。

 

それはその人の立ち位置によって、考え方や、視点が違っているためです。

立ち位置とは抽象レベルで物事を見ているか、具体レベルで見ているかという違いです。

 

およそ仕事というものは、上流(抽象レベル)から下流(具体レベル)へ、移行・変換する作業のことを指します。

移行していくに伴い、仕事をスムーズに進めるために必要な視点が変わってくる為、それぞれの意見には食い違いが発生してしまうのです。

 

システム開発の例

 

例えば社内で試験的にシステムを開発するという話が出たとします。

その場合、きっと以下のように議論が分かれると思われます。

 

「従業員の声をすべて聞いていたら、良いシステムはできない」

「従業員の声に真摯に応えてこそ、使い勝手の良いシステムができる」

この議論は、正反対でありながら、どちらも正しいように思えます。

そして永遠に決着がつかない議論へと発展します。

この時に大切なのは具体と抽象でしっかり切り分けることです。

 

具体と抽象の切り分け

 

例えば、従業員の声をそのまま受け取ると、抽象度の低い、具体的な意見そのものとなります。

「このボタンをもう少し大きくして欲しい」

「もっとカテゴリを細分化して入り口を分けて欲しい」など・・・

 

一方意見の抽象度を上げていくと、だんだんと抽象的でシンプルな声にまとまっていきます。

「直感的に使えるようにして欲しい」

「もっと分かりやすくして欲しい」など・・・

 

では実際どちらの声を聞くべきなのでしょうか?

具体と抽象をどのように切り分けるべきなのでしょうか?

 

 

わたし
わたし

これはその仕事が変革期か安定期かによって切り分けます。

 

 

いわゆる変革期には抽象を取り入れ、安定期には具体の意見を取り入れることが必要です。

 

【安定期】

今あるものを改善していく → この場合は、多数の声を吸い上げるのが効果的。

下流(具体レベル)に必要とされる、個別の専門分野に特化した深い知識をフル活用できるためです。

そのため、抽象的な議論よりも、いかに現状のシステムを改善していくかという具体的な意見が大切。

こうして大勢の人が分かりやすいように体系化し、どんな人が引き継いでも回るようになっていきます。

【変革期】

革新的な仕組みを作り上げる → 多数の声を抽象化して吸い上げる

多数の意見はおおよそ具体レベルの意見となるので、革新的なシステムを作る場合、このような意見にいちいち対応していると、今のシステムの延長としての議論しかできなくなります。

上流(抽象レベル)は人が関われば関わるほど品質が下がり、凡庸なものになっていくのが常です。

よって少人数で抽象的なところ(コンセプトや全体の構成)に落とし込んでから始める必要があります。

 

このように上流と下流はほぼ違う仕事と言っていいほど、必要な価値観やスキルセットが変わってくるので、しっかりと見極める必要があります。

 

まとめ

 

具体の世界では「量」が重視され、抽象の世界は「質」が重視されます。

 

変革期であれば、質を重視し、意見をシンプルに抽象化していく。

安定期であれば、量を重視し、多数の意見を取り入れる。

 

両者の意見が食い違っているけど、どちらも正しく、議論が進まないと感じている方は、一度今行っている業務やプロジェクトが変革期か安定期のどちらにいるのか、考えてみてましょう!

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